日本人は英語の an apple, one another, Can you speak? などのフレーズをうまく発音できないんです。
日本人がよくやる mispronunciation はこんな感じです。↓
正しい英語で発音すると、次のようになります。↓
発音の違いがわかるでしょうか?
そうです! an apple の an、one another の one、Can you speak? の can、どれも最後の n をきちんと発音して次の単語の母音にリンクしなければなりません。
日本人がこの n をきちんと発音できない理由は、日本語の「ん」にあります。
カタカナでこれら3つの単語を書くとすると、「アン」「ワン」「キャン」となりますが、この「ン」(「ん」)は、音を作る場所がものすごくいい加減で、結局のところは鼻音であればなんでもいいんです。(次に来る音が子音であれば、その子音の音を作る場所に同化します。)日本語で「本屋(ほんや)」と言ってみてください。「や」の前の「ん」は [n] でもなく、[m] でもなく、[ŋ] でもないことがわかると思います。実は母音で発音されているんです。正確に言うと鼻音化した母音です。しかも日本語のリズムの関係で、これらの音はずいぶん長く発音されてしまいます。このクセが、英語を発音するときにも現れて、英語らしく発音できないという訳です。
正しい発音の音源を何度も聴きながら、繰り返し練習してみてください。
(*発音矯正を望まれる歌手・俳優の方は、メールでご相談ください。
s-tanaka@hatsuon-kyosei.com)
T-ACT英語発音矯正サービス
Hi,
I have already seen it somethere…
Thanks
Pett
Tanaka先生
発音矯正のブログ、楽しく拝見しております。
ご質問させていただきたく、コメント記入させていただきました。
毎日使っている総武線内の英語のアナウンスなのですが、一部聞き取れないところがあります。私は残念ながら、耳が悪いのですが、(「3部」が「半分」にきこえてしまったりします・・・)ずっと気になっていたので、そのアナウンスを車内で録音してみました!
prevent の後にくる単語が、文脈から考えて、accident しかないと思うのですが、どうもうまく聞き取れません。
下記が何度も聞き返し、推測を交え、ひろってみたアナウンス文です。
It may be necessary for the train to stop suddenly to prevent an accident. So please be careful.
ちなみに、このアナウンスの前に流れる日本語のアナウンスは、
『お客様にお願いいたします。電車は事故防止のため、やむを得ず急停車することがありますので
お立ちのお客様はお近くのつり革、手すりにおつかまりください』です。
ご参考まで、アナウンスの音声ファイルは別途、T-ACT英語発音矯正サービスのメールアドレスにお送りさせていただきますので、ご査収ください。
迷えるこぶた様
音源を聞かせていただきました。大丈夫です。ちゃんと正しく聞き取っておられるようです。
英語は stress-timed language といって、強勢のある音節は強く長めに発音される傾向がありますが、それ以外の音節は短く弱く発音されます。ちなみに日本語は syllable-timed mora-counting language といって、どの音節も同じ長さで発音される傾向があり、英語のように強勢がリズムの骨格になっている言語とは異なります。このリズムの違いが聞き取りにくい原因の一つであることは明らかですし、まして日本語のアナウンスの直後に突然英語が流れると聞きとりにくさも倍増しますよね。
“to prevent an accident” のところでは pre と ac だけが強く発音されているので、prevent の前の to や accident の前の冠詞の an などはものすごく短く発音されています。また、accident も ac の後の音節は非常に短く聞き取りにくいかもしれません。
私は電車に乗るとたいてい寝ているかiPodを聞いているのですが、今度は注意してアナウンスを聞くようにしてみたいと思います。
Tanaka先生
早速のご返答有難うございました!
毎日耳にするアナウンスで、ずっと気になっていたのですが、すっきりいたしました。
to prevent ”じゃくしむん” くらいに聞こえていたのですが、その理由が分かりました。
「強勢がリズムの骨格になっている」。なるほどそうですねー。
どうも有難うございました。
ブログ楽しみにしています!