新年に入ってからあれこれと忙しい日が続き、久しぶりの更新となってしまいました。
最近「子音が重なると発音が難しい」、「/f/, /v/, /θ/, /ð/ の発音が音のつながりによっては発音しづらい」等の質問を多くの方から受けるようになりました。これは特定の子音が近い位置に続いたり、子音が複数個重なったり(consonant cluster)する場合によく起こることですので、今回は発音しづらいと推測される音のつながりを練習してみたいと思います。
まず、次のそれぞれのフレーズを、子音が連続している場所に注意しながらゆっくり発音したり速く発音したりしてみましょう。↓
wonderful freeway /ˈwʌnədfl ˈfriːweɪ/、lived fearlessly /ˈlɪvd ˈfɪələsli/、
saved lives /ˈseɪvd ˈlaɪvz/、the fifth theme /ðə ˈfɪfθ ˈθiːm/、
truthful thinking /ˈtruːθfl ˈθɪŋkɪŋ/、relatively few /ˈrelətɪvli ˈfjuː/、
really very reliable /ˈrɪ(ə)li ˈveri rɪˈla(ɪ)əbl/
こんどは子音が複雑に続くセンテンスで練習してみましょう。↓
● You’ve got a very high fever.
/juv ˈgɒt ə ˈveri haɪ ˈfiːvə/
● This is the Mississippi story that Steve verified.
/ˈðɪs ɪz ðə mɪsɪˈsɪpi ˈstɔːri ðət ˈstiːv ˈverɪfaɪd/
● Keith filled in the form and submitted it on time.
/ˈkiːθ ˈfɪld ɪn ðə ˈfɔːm ən səbˈmɪtd ɪt ɒn ˈtaɪm/
● It’s relatively rare to see my relatives gather round here.
/ɪts ˈrelətɪvli ˈreə tə ˈsiː maɪ ˈrelətɪvz ˈgæðə raʊnd ˈhɪə/
● Has life really killed the dreams you dreamed?
/hæz ˈlaɪf rɪ(ə)l ˈkɪld ðə ˈdriːmz ju ˈdriːmd/
(ˈdriːmʒu)
どうでしょうか? 難しいと感ずる音のつながりは、何度も何度も繰り返し発音練習することで克服していきましょう。
Today’s my singing
今回は “There Goes My Everything” というお気に入りのバラードを歌ってみましたのでアップします。Engelbert Humperdinck が歌ってヒットさせた曲ですが、Elvis もこの曲はレコーディングしており、とてもいい味を出していました。発音しづらい可能性がある子音の繋がり部分は歌詞に下線を引いて示してあります。
There goes my only possession
There goes my everything
I hear footsteps slowly walking
As they gently walk across the lonely floor
And a voice is softly saying
Darling this will be goodbye for evermore
There goes my reason for living
There goes the one of my dreams
There goes my only possession
There goes my everything
As my memory turns back the pages
I can see the happy years we’ve had before
Now the love that kept this old heart beating
Has been shattered by the closing of the door
次回はイントネーション(3)を予定しています。
(*発音矯正を望まれる歌手・俳優、また、英語教師などの英語を使うお仕事をされている方は、ホームページをご覧の上メールにてお気軽にご相談ください。)
T-ACT英語発音矯正サービス
Email: s-tanaka@hatsuon-kyosei.com
HP: http://www.hatsuon-kyosei.com
いつもブログを読ませていただいています。
以前から、”f”が続くと難しいと感じていたので、今回の内容はとても参考になりました。先生の発音を聞いて繰り返し練習してみたいと思います。
ありがとうございました。
ところで、”too”と”to”ですが、区別ができずに同じになってしまいますが、それで良いのでしょうか?
更新ありがとうございます!
さっそく何度も練習しています。
うーん、やはりむずかしいですね・・・・
F や V や TH はうんと意識しながら頑張ります(汗)
What a beautiful singing voice you have!! What do you do for a living?
まねき猫さん、
同じ音が近くにあって繰り返されると発音しづらいものですね。たとえば早口言葉で同じ子音を繰り返しているものが多いことからも分かると思います。
“to” と “too” は、アクセントをつけて発音するとどちらも /tuː/ です。ただし、“to” はたいていアクセントをつけずに weak form で /tə/ と発音されることが圧倒的に多いです。“too” にはこのような weak form は無いので、どんな場合でも /tuː/ と発音されます。
weak form については下記をご覧になってみてください。↓
http://hatsuon-kyosei.com/blog/?p=557
http://hatsuon-kyosei.com/blog/?p=2486
http://hatsuon-kyosei.com/blog/?p=2596
kotoeriさん、
そうですね。練習あるのみです! 理屈でわかってもなかなか思うようにならないのが筋肉運動ですよね。スポーツと同じです。
がんばってください!
こんにちは。
“too”と”to”の説明ありがとうございました。
以前のweak formについて書かれたページもじっくり読ませていただきたいと思います。
度々のコメント失礼します。
実は今月末に少し長い休暇がもらえることになり、イギリスへ語学留学をすることになりました。といっても2週間程度ですが、大好きなブリティッシュイングリッシュをたっぷり勉強してきたいと思っています!
仕事柄日常的に英語を使うことが多いので、帰国後に先生の発音矯正を受けてみたいと真剣に考えています。その時はアクセスさせていただきますので是非ともよろしくお願いいたします。
ブログは留学中もいつもチェックしておきます。